ユニクロ創設者柳井さんに迫る【現実を視よ】
こんにちは。タツローです。
ユニクロを創設された柳井正さんの著書“現実を視よ”の本を紹介していきます。
この本の中で、柳井さんの考えや危機感を非常に感じ学ぶことができました。
多くの方に読んでいただきたい本です。
では早速見ていきましょう。
柳井さんの考える日本の現状
戦後何もなかった日本は、国民が一体となって豊かになろうと必死に仕事に励み、ものすごい熱量でした。結果として、日本は「ものつくり」によって、世界の有数な豊かな国へと成長していました。
しかし、バブル景気が終わって現在まで、国民は、いまだに日本はものつくりでは世界に負けない、と思っています。現実は、日本の強みなど無いとおっしゃっています。
しかし、今の時代は、変化の著しい時代。これまでGDPの低かったアジア諸国は、大幅に成長してきています。実際、日本は、他のアジア諸国よりも大幅に遅れている、と柳井さんはおっしゃいます。また、国全体として、社会保障などのようなものに頼るのではなく、
自分の力で稼ごうと熱望しない限り、日本は本当に貧しい国になると、危機感を持たれています。
今は裕福な暮らしをしていると日本人は錯覚をしているだけであって、現実を受け入れる必要があります。日本人の性質として、現実を見ないで、過去の成功体験に浸り、変化を嫌う習慣があるそうです。
だからこそ、今一度現実を受け入れ、もう一度国全体として、成長しようという意欲が必要になります。
今の時代
一言で言うと、変化が著しい時代です。
たとえ大手企業に就職できたとしても、未来も安定しているとは限りません。
アメリカのフィルムメーカーのコダック社は、かつては超名門のフィルムメーカーでした。しかし、時代の変化によって倒産を余儀なくされました。
既存の企業が5年後10年後にも存在している保証は一切ありません。今は、企業が突然死する時代である、と柳井さんは表現されています。
逆の見方をすると、成功するチャンスが、いろんなところに転がっているわけでもあります。
また、グローバル化が一層進み、市場は世界になります。
だからこそ、英語は話せて当然です。いろんな国の企業と連携する世の中であるので、必然でしょう。
ユニクロの社内は英語を使うのも、それが理由だそうです。
しかし、考え方・アイデンティティまで欧米化しろということではありません。日本には日本の素晴らしい文化や考え方が存在します。それは非常に価値のあるもので、失ってはいけません。
これからの時代を担う人に向けて
成功に必要なこと
今までにない価値を生み出す必要があります。そして、「何を作りたいか」ではなく、顧客が何を必要としているか、を考えることが重要です。ユニクロは、利益よりも顧客のため、社会のため、ということを非常に大切にされています。その点で、ZARAやH&Mといった外資のアパレルブランドとの差別化を図っています。
普遍的な考え方の価値
成功するための法測やテクニックよりも、普遍的な考え方を非常に重要視されています。
成功は過去のものに過ぎません。時代はものすごいスピードで変化しています。だから、成功体験の通りにしても、うまくいく保証は一切ありません。
だからこそ、時代が変化しても通用する普遍的な考え方を持つべきです。
最も柳井さんが伝えたいこと
自力で何事にも取り組むことです。
起こっていることは、全て正しいです。それを受け入れることが非常に大切です。
自分が変わらなければ、未来を変えることができません。
何をどうすれいいのかを教えてもらおうとするのではなく、自門自答して、自力で答えを出さなければなりません。
本書の中で、「一つのことに一所懸命になって、死ぬ気で頑張ることでしか、人は成長できない」と述べられています。
本書を読んで、自分のことは、自分で責任をもって、日々過ごしていこう、とものすごい気を引き締めることができました。
うまくいかないとき、日々に納得のいかないとき、この本に戻り、また頑張っていきたいと思います。
本当にこの本に出会えてよかった、と痛切に思います。
ぜひ手に取って読んでいただければと思います。